九州大学歯学部同窓会
会長 久保 秀郎
九州大学は、ルーツを辿れば1867年、黒田藩医学校である賛生館の創設まで遡れますが、大学としては1911(明治44)年に九州帝国大学として設立され、1947(昭和22)年に新制九州大学となりました。歯学部のルーツは1922年に開設された九州大学医学部歯科学講座で、2022(令和4)年に100周年となりました。歯学部の設置は1967(昭和42)年で、2017年に歯学部創立50周年の式典が執り行われ、歯学部玄関前に記念のモニュメントが設置されています。歯学部同窓会は歯学部創立から15年を経た1982(昭和57)年に設立され、2022(令和4)年に40周年を迎え、現在2700名を超える会員数を有しています。初代会長は1期生の竹之下康治先生で、私で8代目となります。同窓会活動についてはこれまでの会長の先生方はどなたも、その時点で同窓会に足りないもの、改善すべき点を看破され、真摯に取り組んでこられたことに敬愛と尊敬の気持ちを持って、一歩でも近づけるようにと思っています。先輩方のリーダーシップや先見性には遠く及びませんが精一杯の同窓会愛をもって会務に取り組んでいく所存です。
同窓会活動の柱は会員相互の親睦・学術の研鑽・九州大学歯学部の後援であります。北海道から沖縄まで全国に23の支部があり、それぞれで趣向を凝らした運営がなされ、親睦が図られています。
学術に関しては本会では春季学術講演会と4回の症例検討セミナーを、また実習付きセミナーとしてコンポジットレジン実習セミナー(前歯編・臼歯編)・口腔外科セミナー・小児歯科実習付きセミナーを開催して、いずれも毎回たくさんの方においでいただいています。また、会員の皆様の事故や病気など不測の事態に登録歯科医を派遣するシステムや医院継承のお手伝いも行っています。
歯学部に対しては歯学部創立50周年事業の際、会員の皆様から目標額以上の寄付を頂き、優秀な歯科医師育成のために役立てていただくようお願いいたしました。また、教授会とは、懇談懇親会を開催して相互理解を深め、良好な関係が築かれており、歯学部学生の後援会も立ち上げました。その他、学生との交流事業・女性会員同士の交流・卒後5年目同窓会などコロナ禍では開催を断念した行事も再開できるものは実施しておりますが、将来を見据え、改革すべき点を模索して運営していく所存ですので今後とも同窓会活動にご理解とご協力をお願い申し上げます。