学術委員の安部直子先生より先日行われた小児歯科セミナーの報告を頂きましたので掲載致します。
藤瀬多佳子先生(17期)より2年前に提案され、学術委員会で構想を練ってきた実習付きの小児歯科セミナー「なるほど the 小児歯科」を令和3年10月17日(日)に満を持して開催いたしました。
応募はあっという間に満席になったものの、コロナ禍で会場の確保がままならず開催もあやぶまれていました。緊急事態宣言が解除され、開催を最終決定できたのは開催日のほぼ1ヶ月前のことでした。
午前中のセミナーでは、藤瀬先生による診断から治療計画までのベーシックな講義と実習を行いました。ラバーダム装着、CRⅡ級の充填、CRジャケット冠の作製、乳歯冠の装着と実習は多岐にわたり、受講生の中には初めて経験する方も多く、充実の実習となりました。これもひとえに実習を担当されたインストラクターの先生方、尾崎みずほ先生(20期)、西めぐみ先生(20期)、西嶋奈緒美先生(22期)、井上志保先生(23期)の全員が経験豊富な小児歯科専門医であり、彼女らのアイディアと行動力が見事に実を結んだ成果です。
午後からの福本敏教授による講演「小児歯科のUp to date」では、口腔機能不全症の診断と治療についてのお話があり、受講者アンケートでも「日々の臨床での悩みが解決されたと」と好評でした。さらに、藤瀬先生による講演「年齢別チェックポイント」では、数多くの症例が提示され、とても学びの多いものとなりました。 今回のセミナーは、実習と講義を1日で行う、少し盛りだくさん過ぎるかな?という企画で、運営側としては多少不安もありましたが、受講者の方々はとても熱心で、セミナー後の個別質問も1時間待ちとなるほど大盛況でした。来年度もパワーアップした小児歯科セミナーを企画いたしますので、どうぞご期待ください。
学術委員 安部直子(23期)